図書館でごはん

本がある以外は、ただくらしにひつようなものだけのような家で。

片付けないひと、片付けたいひと。いらいらとすっきり。気の持ちよう。

片付けた場所に新たに物を置かれるといい気分ではない。

 

せっかくまっさらにしたのに、

まっさらな「置き場」ができた、と、物を置かれる。

いらいらがつのることがある。

 

じぶんが片付けることで「片付けてくれる」と思われるのもいや。

放置して片付けられないまま物が置かれ続けるのもいや。

堂々巡りの気持ちが「どうして片付けてくれないの」の一言を放ち、

険悪な雰囲気に発展してしまう。

 

息を吐いて、吸って、声に出す「ふぅ」。

 

今、片付けをしたいと思っているのは、じぶんだけ。

じぶんがしたくてしてることを、押し付けてもだめなんだ。

と、思い直す。

「片付けて」なんて言われてない。

したいと思ってるんだから、じぶんがしたらいいじゃない。

 

 

その後、一声かけてじぶんで片付けるようにした。

これ、棚に戻すね。

これ、クローゼットにかけとくね。

目の前に物がありつづけることより、

ひょいと片付けてしまった方がずっと楽だった。

目の前から消えたら、それ以降いやな気持と戦う必要がない。

 

そうしているうちに「なぜ片付けないのか」がちょっとわかる。

使う場所としまう場所が遠いんだ、とか、

そもそもしまう場所が無いんだ、とか。

でもそれだけじゃなく、

今日は仕事で疲れてるんだ、とか、

明日も使うから忘れないようにそこに置いたんだ、とか。

なんだかそういう毎日のこと。

 

なにもなくなる瞬間はあるけれど、

なにもないまま暮らしているわけじゃない。

 

 

ふぅ!