片付けないひと、片付けたいひと。いらいらとすっきり。気の持ちよう。
片付けた場所に新たに物を置かれるといい気分ではない。
せっかくまっさらにしたのに、
まっさらな「置き場」ができた、と、物を置かれる。
いらいらがつのることがある。
じぶんが片付けることで「片付けてくれる」と思われるのもいや。
放置して片付けられないまま物が置かれ続けるのもいや。
堂々巡りの気持ちが「どうして片付けてくれないの」の一言を放ち、
険悪な雰囲気に発展してしまう。
息を吐いて、吸って、声に出す「ふぅ」。
今、片付けをしたいと思っているのは、じぶんだけ。
じぶんがしたくてしてることを、押し付けてもだめなんだ。
と、思い直す。
「片付けて」なんて言われてない。
したいと思ってるんだから、じぶんがしたらいいじゃない。
その後、一声かけてじぶんで片付けるようにした。
これ、棚に戻すね。
これ、クローゼットにかけとくね。
目の前に物がありつづけることより、
ひょいと片付けてしまった方がずっと楽だった。
目の前から消えたら、それ以降いやな気持と戦う必要がない。
そうしているうちに「なぜ片付けないのか」がちょっとわかる。
使う場所としまう場所が遠いんだ、とか、
そもそもしまう場所が無いんだ、とか。
でもそれだけじゃなく、
今日は仕事で疲れてるんだ、とか、
明日も使うから忘れないようにそこに置いたんだ、とか。
なんだかそういう毎日のこと。
なにもなくなる瞬間はあるけれど、
なにもないまま暮らしているわけじゃない。
ふぅ!