図書館でごはん

本がある以外は、ただくらしにひつようなものだけのような家で。

ファッション、流行、クローゼット。

ファッション情報はずっと見続けていても飽きない。

 

一時期仕事にしていたこともあった。

そして離れた今もずっと興味を持っている。

毎シーズンいろんなブランドのコレクション写真を眺めては、

遠方でも構わずショップを巡り、受注会に足を運んでいた。

 

気に入ったものを買って、

クローゼットを見るだけで幸せな気分。

でも、「すきなもの」だけを集めると、

不思議とコーディネートできず、

クローゼットやシューズボックスは展示場になっていた。

 

 

実家を出る時、持って出たのは両手に持てるだけの荷物。

「明日会社に行くために必要なもの」だけだった。

展示場の服や靴は選ばれず、

「身に着けていない」ことを実感した瞬間だった。

あのときの荷物は、スーツケース1コ分以下だった。

 

 

今も変わらず毎シーズンのコレクション写真を眺め、

雑誌を眺め、ネットサイトをわたりあるいている。

それがとても楽しい。

時間を忘れて見入ってしまうことがよくある。

 

クローゼット展示場を写真で繰り広げているのかもしれない。

 

もちろん欲しくなるものもあり、

実際に見て、買うこともあるけれど、

今年の春夏はこれ!次の秋冬はこれ!という買い方をしなくなった。

欲しいときに買う。

何も買わない春夏もあれば、総入れ替えの秋冬もある。

 

いま、買う時は「入替」を必ず検討するようにしている。

増やす分減らす。

入替を考えると、「手元にあるものの方が気に入っているな」と

買い物に抑制が効くこともある。

シャツを買うからシャツを入れ替える、というわけでもない。

シャツを買うからボトムを減らす、でも良いと思っている。

 

擦り切れ、色あせ、限界が来たアイテムを見つけると、

買い物OKサインでちょっと楽しくなったりする。

でも、そこまで気に入った物の代わりはなかなかみつからなかったり。

 

気に入ったものをすべて着続けられる楽しみ。

トレンドをとりいれていなくても、

じぶんがしっくりきているものが、きちんと似合って、じぶんになる。

どれだけそれを気に入っているかで、

それが似合うじぶんになれる。

 

なかみだいじ。